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正統カリフ時代(632~661)
預言者ムハンマドが632年に死去、やがてアッラー神の使徒であるムハンマドの代理者・後継者を意味するカリフが誕生した。カリフはムハンマドが保持していた政治と宗教の権威のうち、政治的権威を継承し、ムスリム社会を司り、事実上の君主となる。ムハンマド死後4代続いた時代を正統カリフ時代という。
第1代・アブー=バクル
第2代・ウマル:636年シリア、642年エジプトをビザンツ帝国から略奪。ニハーヴァンドの戦い(642年)でササン朝ペルシアに勝ち、651年ササン朝は滅んでいく。またウマルの時代にイスラム暦を採用している。
第3代・ウスマーン:この時代に聖典「コーラン」が編集された。ウマイヤ家シリア総督ムアーウィヤの叔父。
第4代・アリー:この時首都がメディナからクーファに遷る。アリーは前代ウスマーン暗殺に疑いをかけられ、甥ムアーウィヤは内乱を起こし、アリーはライバルのムアーウィヤと戦うことに。休戦にむかうも、アリーは講和に反対した一宗派に暗殺された。
アリー暗殺後、ムアーウィヤはカリフに就任、さらに世襲化して、ウマイヤ朝(661~750)をダマスクス(現シリア首都)におこした。このときイスラム教は、4人の正統カリフをムハンマドの正当な後継者だと主張する多数派のスンナ派と、アリーの子孫のみが正統カリフだと主張する少数派のシーア派の2宗派に分裂した。
ちなみに少数派(しょうすうは)がシーア派ですので、”し・シ”つながりでおぼえておきましょう。さらにニハーヴァンドの戦いは642年。受験時代、某予備校で”虫に(642)刺されてニハーヴァンド”といっておぼえました。
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