7月4日は何に陽(ひ)が当たったか？

　1776年7月4日は、アメリカ独立が宣言された日です。
　1775年より、イギリスと、13州の植民地からなるアメリカとの間に戦争が展開されました。アメリカ独立戦争です。これまで13植民地の首脳は大陸会議で、本国との和平交渉を努めてきましたが、1776年1月、イギリスの思想家でアメリカ移住者トマス・ペイン(1737-1809)による”アメリカの独立こそが、常識である(『コモン・センス』)”と謳ったことによりアメリカの独立気運が高まり、ジョン・アダムズ(1735-1826。のち第2代アメリカ大統領)、トマス・ジェファソン(1743-1826。のち第3代アメリカ大統領)、そしてアメリカ合衆国郵政長官ベンジャミン・フランクリン(1706-90。のち駐仏大使やペンシルベニア州知事など歴任)らが加わって、6月10日に独立宣言の起草に取りかかりました。そして、陽の当たった7月4日、アメリカ独立宣言が大陸会議によって採択されるに至りました。これは基本的人権、および”生命、自由、幸福の追求”を掲げた侵すことのできない自然の権利として宣言されました。アメリカ合衆国は1783年のパリ条約でイギリスにより、アメリカ独立の承認を得て、独立が成し遂げられていくのでした。
　これを祝し、アメリカでは7月4日を祝日とし、Independence Day(独立記念日)として盛大に賑わいます。また毎年の独立記念日にホットドッグ早食い選手権が行われるのも関心事の一つです。