7月14日は何に陽(ひ)が当たったか?
1977年7月14日は、日本で初めて、気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げられた日です。
「ひまわり」は愛称で、当時の正式名称をGMS(Geostationary Meteorological Satellite。静止気象衛星)といいました。気象庁と宇宙開発事業団(ナスダ。NASDA。National Space Development Agency of Japan)が開発した気象衛星で、アメリカのフロリダ州ケープカナベラル空軍基地で打ち上げられ、翌1978年4月に運用が開始されました。「ひまわり」というネーミングは、ナスダの初代理事長をつとめた島秀雄(しま ひでお。1901-98)が園芸の趣味を持っており、植物の名前をつけようとしたのが発端とされています。
その後「ひまわり」は改良を重ねていき、2号機からは種子島宇宙センターで打ち上げられました。GMSシリーズは5号まで作られ、2005年まで機能しました。「ひまわり6号」と「ひまわり7号」はMTSAT(エムティーサット。Multi-functional Transport Satellite。運輸多目的衛星)と呼ばれ、2014年に打ち上げられた「ひまわり8号」は解像度や観測バンド数、そして耐久度が格段に上がり、カラー画像の撮影も可能になるなど大きくパワーアップしました。
2016年11月、「ひまわり9号」の打ち上げに成功し、2022年に「ひまわり8号」に代わって運用の予定です。
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