4月6日は何に陽(ひ)が当たったか?
1909年4月6日は、アメリカの探検家ロバート・エドウィン・ピアリー(1856-1920)の一行が北極点に到達した日です。
1881年海軍機関士補となったピアリーは、1884年からニカラグア運河の測量を行い、1891年から数回グリーンランドの調査を行いました。1888年にはグリーンランド探検で知り合ったイヌイットの女性(Josephine Cecilia Diebitsch)と結婚し、二児をもうけました。
グリーンランド探検に続き、ピアリーは北極点を目標に定め、1898年から3次にわたる極地探検を始めました(1次:1898-1902、2次:1905-06、3次:1908-09)。1899年には凍傷によりピアリーはほとんどの足指を失うことになりましたが、陽の当たった1909年4月6日、ピアリー率いる6人の探検隊はついに北極点に到達、人類最初の北極到達として大きな話題になりました。
しかし帰国後、ピアリーの第2次探検隊にも隊員として属したフレデリック・クック(1865-1940)が、ピアリーより早い1908年4月に北極点に到達したと主張し、論争に発展しました。結果的にはアメリカ地理学協会の調査の結果、ピアリーが初到達したと認定し、クックは到達が認められず、詐欺罪で収監されました。実はこの調査で、ピアリーがクックの証人を買収したという説があるものの、実際クックは到達点の数百区キロ手前にしか至っていないといわれています。
現在の調査では、ピアリーが到達した場所が北極点から約6kmの地点であったと見る動きもあり、極点到達に関する疑問点も少なくはないようです。
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