7月22日は何に陽(ひ)が当たったか?
1986年7月22日は、アメリカのコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージシャン、Amy Grant(エイミー・グラント)の初のコンピレーション盤”The Collection“がリリースされた日です。Peter Cetera(ピーター・セテラ)とのデュエット、”The Next Time I Fall“が1986年末にBillboard HOT100シングルチャートでナンバー・ワンを獲得した影響もあって、本作も翌1987年2月7日付でBillboard200アルバムチャート66位まで上がるヒットとなりました。
前作にあたる6枚目のスタジオ・アルバム”Unguarded(邦題:初めての誘惑。1985年)”では、カットされたシングルが初めてのHOT100に登場しました(“Find Away“と”Wise Up“。それぞれ29位と66位)。しかしエイミーにとっては、クリスチャン・ミュージック・シーンではこの時既に不動の地位を確立しており、BillboardのHot Christian Songsチャートでは既に4曲の1位獲得者でした。アルバムとしても、本作”The Collection”においてもBillboard Hot Christian Albumsチャートでは、同月同日付から翌々1988年4月30日付までの間、ベスト盤としては異例の通算29週の1位を獲得し、381週もチャートインしました。
しかしエイミー・グラントにとって、クリスチャン・ミュージック界における彼女のこれまでの功績にしてみれば当然のヒット・アルバムと言えました。それは過去のHot Christian Albumsチャートを見れば一目瞭然でした。デビュー作”Amy Grant(1977)”の12位から始まり、2作目”My Father’s Eyes(1979)”、3作目”Never Alone(1980)”、4作目”Age to Age(1982)”、5作目”Straight Ahead(1984)”、そして6作目”Unguarded“と、2作目以降のスタジオ・アルバムは本作まで1位を獲得し続けたのです。またこの間の1981年には2枚のライブ盤(“In Concert“と”In Concert Volume Two“)を、1983年にはクリスマスアルバム”A Christmas Album“をそれぞれリリースしています。”A Christmas Album”は、Hot Christian Albumsではロングセールスを続け、最終的にプラチナ・ディスクに認定されました。
スタジオ・アルバムの中でもとりわけ”Age to Age“は特筆すべきアルバムで、Billboard200ではチャートインすらしませんでしたが、Billboard Hot Christian Albumsチャートにおいて、1982年の7月17日付から1984年の4月26日付間、実に85週間、連続して1位を獲得し続ける驚異的な記録を打ち立てました。2018年現在で、単独ミュージシャンとして17枚のアルバム1位を獲得、累積週数333週1位の獲得はHot Christian Albumsチャートにおいて最多記録です。まさにクリスチャン・ミュージック・シーンでのスーパースターです。
さて本作”The Collection”には、全17楽曲が収録されましたが、2作目”My Father’s Eyes”から前作”Unguarded”までの代表曲がズラリと並び、大ヒット作”Age to Age”からは”El Shaddai“や”Sing Your Praise to the Lord“を含む4曲が収録されております。ただし3作目”Never Alone”の収録曲”Too Late“はライブ盤”In Concert Volume Two”からのチョイスです。また”A Christmas Album”からも”Emmanuel“が収録されました。
一方、デビュー作”Amy Grant”からは収録はありませんでしたが、別の形で収録されました。それは1983年にリリースされたEP盤”Ageless Medley“がごっそり本作最後に収められたのです。この”Ageless Medley”は、”Age to Age”人気が続いている中でリリースされて、過去のアルバム収録曲から数曲ピックアップされ、メドレー方式にしたもので、しっかりとデビュー作”Amy Grant”から”Old Man’s Rubble“がチョイスされています。ちなみに前述の”Too Late“もしっかりメドレーの中に入っております。
また、本作リリースに合わせ、2曲の新曲も収録されました(“Stay for Awhile“と”Love Can Do“)。前者は本作1曲目を飾るミドルテンポのアダルト・コンテンポラリー・ナンバーで、エイミーと共にクリスチャン・ミュージック・シーンを盛り上げるミュージシャン、Michael W. Smith(マイケルWスミス)がキーボーディストとソングライティングとして参加する他、ポップロックグループ、Mr. Mister(Mr.ミスター)の中心人物、Richard Page(リチャード・ペイジ)がバック・ヴォーカルで参加しています。
本作の後、エイミーは1988年リリースの7枚目スタジオ・アルバム、”Lead Me On(邦題:自由の歌)”のヒットを挟み(Billboard200:71位、Hot Christian Albums:9週1位)、1991年の8枚目スタジオ・アルバム、”Heart in Motion(邦題:ハート・イン・モーション)”で総合チャートでも上位へ駆け上がり(Billboard200:10位、Hot Christian Albums:16週1位)、先行シングル”Baby Baby(邦題:ベイビーベイビー)”のナンバーワン獲得を含む4曲がHOT100のTop10に入り、ポップス界においてもスターダムにのし上がったのです。
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Two for One: Unguarded / Straight Ahead 中古価格 |
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