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陽(ひ)当たって精進

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11月7日は何に陽(ひ)が当たったか?

by Kona@FeverPosted on2018年11月7日2019年5月11日

1981年11月7日は、英米混合のハード・ロック・グループ、Foreigner(フォリナー)のシングル、”Waiting for a Girl Like You(邦題:ガール・ライク・ユー)”がBillboard HOT100シングルチャートでトップ10入りを果たした日です。タイトルの”Girl Like You”というフレーズは、古くはCliff RichardやThe Young Rascals、80~90年代ではThe Smithereens、近年では”Girls Like You”で Maroon 5がヒットを飛ばしていますが、1981年から82年にかけての”Girl Like You”はこのForeignerの”Waiting for a Girl Like You”です。Foreignerにとっての代表曲であり、ロック/ポップス界における不朽の名作として、現在でも愛聴されております。
Ian McDonaldとAl Greenwoodが脱けて、4人で制作された4枚目のスタジオ・アルバム、その名も”4(邦題:4)” では、まず1981年6月に”Urgent(邦題:アージェント)”がカットされ、HOT100では4位、メインストリームロックチャート(当時はThe Rock Albums & Top Tracks)は6月25日付から4週間1位を記録し、シングルヒットが乏しかった前作”Head Games(邦題:ヘッド・ゲームス。1979)”とは対照的に、順当なスタートを切りました。
これまではハード・ロック中心の曲作りを専門としていましたが、4人になってのフォリナーは、曲作りの中心だったMick Jones(key,gtr,vo)とLou Gramm(vo)が看板となり、ハード・ロック路線からソフト・ロック路線への転換を行いました。サウンド転換に大きな役割を果たしたのは、翌1982年にソロデビューを果たす、シンセサイザー奏者のThomas Dolby(トーマス・ドルビー)をはじめとするキーボーディスト達や、Junior Walkerらサックス奏者たちのゲスト参加でした。彼らの参加によってギター・サウンド・メインのこれまでから、キーボード・サウンドをメインにした作品も増え、音も優しくなって年齢層を関わらせないポップでソフトなロック・サウンドを耳にすることができたのです。”Urgent”はシンセやサックスを導入することによって、Lou Grammのヴォーカルがさらに引き立ち、サウンド全体も引き締まって非常に聴きやすく、また聴き応えのある作品に仕上がっています。Billboardでは本場のThe Rock Albums & Top Tracks部門以外にも、ダンスチャートにも顔を出し、14週チャートインして、最高位32位を記録しています。
この”Urgent”で多くのForeignerのリスナーは大いに驚いたと思いますが、さらに驚かせたのが、次のシングルに選ばれた、”Waiting for a Girl Like You“です。Foreignerにはデビュー作”Foreigner(邦題:栄光の旅立ち。1977)”収録でMickが歌う”Starrider(邦題:スターライダー)”など、過去にもスロー・テンポのバラードはありましたが、ロックやギターサウンドを前面に押し出した楽曲が大半でした。本作品はThomas Dolbyのシンセサイザーをメインに、どこか切なく且つゆったりとしたサウンドが聴く者を包み込むようなバラードで、Mickもキーボードを担当しており、この曲にエレキ・ギターが主張するパートはエンディング前に軽く聞こえる程度と思います。
“Waiting for a Girl Like You”は1981年10月10日付HOT100で100位内42位に初登場し、翌週には25位にジャンプアップ、その後25位→21位→15位と駆け上がり、陽の当たった11月7日に10位と見事Top10入りを果たしました。しかしForeignerの本当の凄さはここからでした。
ちょうど陽の当たった11月7日付の1位は、Daryl Hall and John Oatesの”Private Eyes“で、次の週と合わせて2週1位になりました。ForeignerはTop10入り後も順調に4位→3位と駆け上がりましたが、3位になった11月21日付で、Olivia Newton-Johnの”Physical“が1位に躍り出て、なんと年をまたいで10週間連続して1位に輝いたのです。”Physical”のギター・ソロをTOTOのSteve Lukatherが担うなど、たしかにOliviaにとってもこれまで以上にロック寄りのダンス・サウンドを打ち出したことでインパクトは大きく、10週1位も頷けましたが、ではこの間のForeignerの”Waiting for a Girl Like You”は、11月28日付から、年をまたいだ1982年1月30日付まで、なんと2位を10週間居座り続けたのです。HOT100の歴史で、10週連続で2位を記録したのはこの”Waiting for a Girl Like You”が初めての快挙だったのです。1位を記録したにふさわしい功績です。実は10週目の2位を記録した時、”Physical”は4位に後退しましたが、この日に1位になったのは、これもまたDaryl Hall and John Oatesの”I Can’t Go For That (No Can Do)”でした。1位から蹴落とされたHall&Oatesは、次のシングルで怨念を晴らすかのように、Oliviaを1位から蹴落としたのです。
一方、10週間2位を記録したForeignerの”Waiting for a Girl Like You”は、その後3位→9位→36位を急降下し、結局23週チャートインしました。1982年のYear-Endチャートでは100位内19位を獲得、The Rock Albums & Top Tracksでは当然のことながら1位、さらにはAdult Contemporaryチャートにも顔を出し、5位と健闘しました。Billboard以外の全米チャートでは、エアプレイ重視のRadio&RecordsのContemporary Hit Radio(Top 40/CHR)チャートで1位を記録しております。

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カテゴリー: 洋楽タグ: Foreigner, Waiting for a Girl Like You

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