4月12日は何に陽(ひ)が当たったか?
またまた話題をガラリとかえまして、1963年4月12日、円谷プロダクションの創立記念日です。
円谷プロの創設者であり、特撮の父である円谷英二(つぶらや えいじ)氏は1950年代に東宝にて『ゴジラ』シリーズの製作にあたり、ゴジラ、メカゴジラ、モスラ、キングギドラ等の人気怪獣を創出、その後の特撮技術にも計り知れない影響を与えました。映画界での成功を受けた円谷氏は、テレビ界進出を決め、陽が当たった1963年4月12日、円谷プロを設立しました(当時の社名は「円谷特技プロダクション」)。
それまでゴジラやキングギドラのような巨大怪獣がお茶の間に登場するという画期的な革命であり、1966年1月、ウルトラシリーズの1作目『ウルトラQ』がスタートしました。モノクロであるものの、ゴメス、ガラモン、ペギラといった巨大怪獣、ナメゴン、ジュラン、ゴーガ、バルンガ、ボスタングといった奇抜で当時としては斬新であった非恐竜型怪獣たちの登場、セミ人間(バルタン星人の原形)やケムール人など人間型宇宙人、ユニークで一躍子どもたちの人気者となったカネゴンやM1号等、特異なキャラクターはもちろんのこと、竜宮城で乙姫に会う話、人口増加に伴う対策として人類を8分の1に縮小する計画、蝶の鱗粉を浴びた昆虫学者の青年が巨大化し、文字通り”巨人”となる話、航空機や列車が異次元に迷い込む話など、ストーリー性も重厚でこどもだけでなく大人も楽しめる娯楽作品として親しまれました。
そして、カラー作品として同1966年に放映された2作目『ウルトラマン』で、怪獣と戦い地球人を助ける正義の味方である巨大ヒーロー・ウルトラマンが登場しました。ウルトラマンに始まる巨大ヒーローはその後も受け継がれ、50年以上経った現代でも、シリーズは続いております。
なお円谷プロでは1970年1月に創業者の英二氏の死後、円谷一族を中心に営まれ、21世紀より外部経営者も名を連ねています。
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