8月15日は何に陽(ひ)が当たったか?

1981年8月15日は、イギリスのロック・グループ、Electric Light Orchestra(エレクトリック・ライト・オーケストラELO)のシングル、”Hold On Tight(邦題:ホールド・オン・タイト)”がアメリカのBillboardにおけるメインストリームロックチャート(当時はTop Tracks Chart)で18位に初登場した日です。
“Hold On Tight”は9枚目のスタジオ・アルバム”Time(邦題:タイム~時へのパスポート~)”からの先行シングルで、ポップで軽快なロックンロール・ナンバーです。リーダーのJeff Lynne(ジェフ・リン)はアルバム・コンセプトが完成した後で、このナンバーを作曲し、アルバムの”Epilogue”前に収録しました。
前作”Discovery(邦題:ディスカヴァリー)”よりストリングス寄りからシンセサイザー寄りに切り換え、ポップ度を大幅に上げましたが、本作”Time”ではストリングスがほぼ消え失せてポップでキャッチーなシンセ・サウンドが中心となりました。このため、従来のELO流”ロック”を楽しみにしていたファンからは多少なりとも残念がられ、賛否があがったアルバムでもあります。しかし1曲目の”Prologue”から2曲目の”Twilight”への流れはポップながらもプログレの構成を彷彿とさせます。
さて、”Hold On Tight“は欧米各国のシングルチャートでトップ10内に入る大ヒット曲となりました。1920年代の映画を見ているかのようなモノクロ・プロモーション・ビデオも話題になり、時折意味不明の日本語らしきテロップも登場するなど、娯楽性の高いビデオもヒットの手助けとなりました。そして、陽の当たった1981年8月15日、Top Tracks Chartで18位に初登場したこの曲は翌週16位、その後10位→8位と上昇し、9月12日付でいっきに2位へジャンプアップしましたが、1位のRolling Stones(ローリング・ストーンズ)の”Start Me Up”が非常に強く(結果13週1位)、他にも注目曲が多くランクインしていたこともあり、この2位を最高位に翌週は9位にランクダウンし、そのままゆっくり下降していきましたが、結果16週チャートインするヒットに恵まれました。Billboard HOT100シングルチャートでは10月3日から2週連続で10位とTop10入りし、19週チャートイン、その年のYear-Endチャートでは100位中、81位を記録しています。

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