1月12日は何に陽(ひ)が当たったか?

 1874年1月12日は、板垣退助(いたがきたいすけ。1837-1919)、副島種臣(そえじまたねおみ。1828-1905)らによる政治結社、愛国公党(あいこくこうとう)が組織された日です。
 副島のほか、西郷隆盛(さいごうたかもり。1828-77)や江藤新平(えとうしんぺい。1834-74)、後藤象二郎(ごとうしょうじろう。1838-97)らとともに朝鮮開国を推進する征韓論を主張した板垣でしたが、大久保利通(おおくぼとしみち。1830-78)や木戸孝允(きどたかよし。1833-77)、伊藤博文(いとうひろふみ。1841-1909)ら、欧米を渡り自国の国力を上げることを重視した岩倉使節団参加者の反対にあい、1873年のいわゆる”明治六年の政変“で板垣、西郷、副島、江藤、後藤らはいっせいに下野しました。
 板垣退助は副島、江藤、後藤らの他、岩倉使節団参加者でしたが板垣らに同調した由利公正(ゆりきみまさ。1829-1909)なども参加し、陽の当たった1874年1月12日、基本的人権と議会設立を目指す「愛国公党」を結成しました。日本最初の政党、かつ日本最初の”愛国“と名乗った初の組織で、徒党と区別するために”公党“と名付けたと言われます。
 愛国公党のメンバーは、同年1月17日に「民撰議院設立の建白書」を政府に提出し、自由民権運動の突破口を開きましたが、政府から反対され、愛国公党も解体となりました。
 板垣は地元の高知県にもどり、新たな政治団体、「立志社」を組織することとなります。

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