11月9日は何に陽(ひ)が当たったか?

1799年11月9日は、ブリュメール18日のクーデター勃発の日です。
イギリスは、フランス・ナポレオン・ボナパルト(1769-1821)のエジプト遠征(1798-99)を機に、オーストリア・ロシアらと第2回対仏大同盟(1798-1801)を結びました。これを知ったナポレオンは、当時のフランス政府で不安定続きの総裁政府(1795.11.2-99.11.10)を考え、軍をエジプトに残留させ、急遽帰国します。
帰国したナポレオンはシェイエス神父(1748-1836)やタレーラン(1754-1838)らと政府打倒を計画、銀行資本の援助もあって、陽の当たった1799年11月9日、革命暦だとブリュメール18日、遂に総裁政府を倒し、統領政府(執政政府)を樹立したのです。この統領政府は4院制の立法府と3人の統領(執政)を置く、第一共和政を一応維持した形でしたが、実質はナポレオンの独裁政府的性格を持ち、11月ナポレオンは任期10年の第一統領となって行政権を掌握しました。これにより、1789年から続いたフランス革命は終結となり、統領ナポレオンの権力を強化させていきます。5年後には第一帝政をしいて統領政府を終わらせ、皇帝ナポレオン(1804.5.18-14.4.11,15.3.20-15.6.22)の時代が始まるのです。

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