5月5日は何に陽(ひ)が当たったか?

1986年5月5日は、シンセ・ポップ/エレクトロニック・ダンス・ミュージックグループのNu Shooz(ニュー・シューズ)が3枚目のスタジオアルバム”Poolside”をリリースした日です。
Valerie Day(vo)とJohn Smith(g,key etc.)夫妻をフロントに1979年に結成され、1982年にファーストアルバム”Can’t Turn It Off”でデビューしますが、1985年のセカンドアルバム”Tha’s Right”までヒットに恵まれず、シングル・ヒットも出ませんでした。
“Tha’s Right”に収録されたシングル”I Can’t Wait“も同様、1985年リリース時はヒットしませんでした。しかし1986年、この楽曲にリミックスを施し再リリースすると、これがニュー・シューズにとって初のBillboard HOT100チャートを駆け上っていきます。1986年3月8日に92位で初登場、その後ミュージック・ビデオの効果もあって、74位→60位→49位→39位と4月にはトップ40入りを果たし、続いて36位→28位→22位、そして5月3日付で17位とトップ20入りを果たしました。その2日後の5月5日、リミックスされた”I Can’t Wait”を収録した通算3枚目のアルバム”Poolside“が5月31日になってようやくBillboardアルバム200チャートで77位に初登場を果たし、本作でグループとして初めてチャートインしました。”I Can’t Wait”も14位→12位→9位とトップ10入りを果たし、5位→4位とじわじわ上げ、そして6月14日付けで最高位3位を記録するのです(次週は5位)。またフォーマット別チャートでも Hot Black Singlesチャートでは最高2位、Hot Dance Club Playチャートとカナダのシングルチャートで堂々の1位となり、その後各ヨーロッパのチャートでも上位に食い込みました。
そしてこの”I Can’t Wait”のヒットを受けて、アルバム”Poolside”も7月12日に最高27位を記録し、アメリカとカナダでゴールド・ディスクに認定されました。”I Can’t Wait”のリミックスで、自信のある楽曲を眠らせることなく、世に送り出した彼らにおける執念のヒット作品でありました。
“Poolside”からは”I Can’t Wait”に続いて、当初アルバムタイトルに予定していた楽曲”Point of No Return“もセカンド・シングルとしてカットされ、コマ再生を駆使したミュージック・ビデオで話題になり、HOT100では28位止まりだったものの、Hot Dance Club Playチャートでは”I Can’t Wait”に続く2曲目の1位に輝いています。まさに1986年はニュー・シューズの飛躍の年になりました。現在でも精力的に活動を続けており、2016年には7枚目のスタジオ・アルバムをリリースしています。

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