12月10日は何に陽(ひ)が当たったか?

1977年12月19日は、英米混合のロック・グループ、Foreigner(フォリナー)のシングル、”Long, Long Way From Home(邦題:ロング・ロング・ウェイ・フロム・ホーム)”がBillboard HOT100シングルチャートで81位にエントリーした日です。
“Long, Long Way From Home”は、1977年3月8日にリリースされたデビュー・アルバム”Foreigner(邦題:栄光への旅立ち)”からの3曲目のシングル・カットとして選ばれたナンバーです。メンバーの Mick Jones(ミック・ジョーンズ。gtr,key,vo)、 Lou Gramm(ルー・グラム。vo) そしてIan McDonald(イアン・マクドナルド。gtr,key,horn)の共作です。エキゾチックなイントロとは裏腹にLouのエキサイティングなヴォーカルが炸裂するハード・ロック・ナンバーです。間奏におけるIanのサックス・ソロもこの曲のハイライトです。B面はアルバムA面最後に収録された”The Damage Is Done(邦題:ダメージ・イズ・ダン)”でした。
デビュー・シングルとして選ばれたMick作のポップな”Feels Like the First Time(邦題:衝撃のファースト・タイム)”は 1977年6月18日付HOT100で4位を2週続けて記録、22週チャートインし、上々のデビューを飾りました。セカンド・シングルとして選ばれたプログレ風の”Cold as Ice(邦題:つめたいお前)”は10月22日付で6位を記録、21週チャートインしました。この2曲でForeignerのサウンドとイメージが確立された上での、パンチ力のある”Long, Long Way From Home”の登場です。
チャートの上では、陽の当たった12月10日付HOT100で81位にエントリー後、70位→59位→59位(12月31日付はお休みのため先週と同位)→47位と進み、年が明けて1978年1月14日付で37位とTop40入りを果たしました。その後は30位→27位→23位→21位と順調に上昇し、2月18日の20位をピークに下降していきました。結果、前2作と比べて本シングルのアクションは緩かったものの、14週チャートインするヒットとなりました。
3曲のシングル・ヒットにより、デビュー・アルバム”Foreigner”は1977年10月22日付Billboard200アルバムチャートで4位を5週続けて記録する大ヒットを打ち出しました。結果的には通算113週チャートインする名作となり、全米でクインティプル(×5)・プラチナ・ディスクを獲得したのです。
“Long, Long Way From Home”のヒットで、1978年もForeigner人気は消えることなく、同年6月に早くも2作目のアルバム”Double Vision(邦題:ダブル・ヴィジョン)”をリリースし、ヒット街道をまっしぐらにばく進していくのでした。

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